両国回向院の「ご利益」

• 2010年5月10日

 

 浅草橋の隣駅、「両国」にある「回向院(えこういん)」というお寺。ここの「ご利益」って御存知でしたか? 回向院は、明暦3年(1657年)に開かれた浄土宗の寺院で、”明暦の大火(何と10万人以上が焼け死んでしまったそうです。昔の「火事」による被害は桁違いです。)”で亡くなった無縁仏を弔うために開山したそうです。そして何故か、このお寺には、江戸時代の盗賊「鼠小僧次郎吉」の墓があり、その墓石を削って身につけていると「ご利益」があると伝えられてきました。 どうやら、100回以上も「泥棒」を重ねていながら、なかなか逮捕されなかったという「強運」にあやかって、「ギャンブル運」や「合格祈願」に効くそうです。因みに、江戸時代から「鼠小僧信仰」は根強かったらしく、みんなが削りに来るので、元々の墓石はボロボロになってしまい、現在、削っているのは「前立」という代わりの墓石なんだとか・・・
 墓石を削った「粉末」を持ち帰る人が途切れることなく訪れていました。この中からシアワセを掴む人がいるんでしょうね、きっと。削った後の「粉末状」の写真です。 ただの”粉”にしか見えないようでは「ご利益」は遠いですよ。