東京国立博物館 春の庭園開放

• 2010年3月30日

 

 我々スタッフの仕事は、この時期、4月の新学期に向けて、生徒達を迎える準備で、実に地味な仕事が中心。ブログに書き込むような事柄も少なく、ついつい、筆が滞ってしまいがちです。来月からは、「第13期生」達の話題を主に、また書き込んで行かなくては!

 そして、「新学期」は、「桜の季節」でもあります。この時期は、秋の紅葉と並ぶ、「庭園巡り」のハイシーズン。皆さん、自分なりの「サクラ・スポット」をお持ちだと思いますが、個人的にオススメしたいのが、上野・東京国立博物館の「春の庭園開放」です。確かに、上野公園そのものが都内有数の桜の名所。でも、庭園ファンとしては、桜並木を見るだけじゃ物足りませんよね~。実は、東京国立博物館(昨年は、興福寺・阿修羅像の展示で盛り上がりました!)の裏手に、見所満載の本格的な庭園があって、毎年、春と秋の一時期だけ開放しているのは、ご存知でしたか?今年は、2010年3月13日(土)~4月18日(日) となっています(写真は、すべて去年撮影したものです、あしからず)。
 博物館本館の裏手から、池越しに小堀遠州の茶室を眺めるのが、ベストビューのようです。この茶室は、昭和38年(1963)に京都寂光寺から移築されたそうです。
 
 もともと、この場所は、寛永寺の境内。寛永寺は、江戸時代初期の「フィクサー僧正」南光坊天海が江戸城の「鬼門」に当たるこの地を選んで開山したと言われ、京都の比叡山に因んで「東叡山」としたことはあまりにも有名です。そして、この南光坊天海は、「明智光秀」と「明智秀満」が二代に渡って演じていたとする「天海・光秀同一人物説」も言われています。実際は、年齢的に、かなり無理がありますが…
 そんな話を真に受けて、博物館の庭園を見た後、ついつい、隣の寛永寺にお参りしてから帰ってしまうのでした。